昨日までの2日間、横浜で開催された日本矯正歯科学会に参加してきました。

 

今回も多くの学びや刺激を得ることができ、改めて矯正歯科医療の奥深さと、日々進歩する技術の素晴らしさを実感する2日間となりました。

 

今回は、学会での学びに加え、当院にとって嬉しい出来事や、新しい設備の導入もありましたので、ご報告させていただきます。

 

■ 矯正歯科と「呼吸・気道」の関係

 

今回の学会で特に印象的だったのが、「呼吸・気道」に関する発表です。

 

私は以前から、矯正治療は単に歯をきれいに並べるだけのものではなく、呼吸や気道、舌の位置、口腔周囲筋の機能なども考慮する必要があると考えてきました。

 

特に成長期のお子様では、鼻呼吸や舌の機能が顎顔面の発育と密接に関係しています。

 

今回、日本矯正歯科学会でも呼吸や気道に関するテーマが取り上げられていたことは、私にとって非常に感慨深いものでした。

 

もちろん、矯正治療だけですべての呼吸の問題を解決できるわけではありません。

 

だからこそ、耳鼻咽喉科の先生方との連携が重要だと考えています。

 

歯並びや噛み合わせだけを見るのではなく、患者様の呼吸機能や全身の健康にも目を向けること。

 

今回の学会を通じて、その重要性を改めて認識しました。

 

今後も他科との連携を深め、より包括的な視点から矯正治療に取り組んでまいります。

 

■ アンカースクリュー使用実績2,000本突破で表彰されました

 

当院では、歯を効率的かつ精密に移動させるために、矯正用アンカースクリューを積極的に活用しています。

 

現在使用しているのは、株式会社プロシードのアンカースクリューです。

 

このたび、累計使用本数が2,000本を超えたことから、同社より表彰していただきました。

 

アンカースクリューは、従来の矯正治療では難しかった歯の移動を可能にし、治療の選択肢を広げてくれる非常に有用な装置です。

 

特に、できる限り歯を抜かずに治療することを目指す当院にとって、欠かすことのできない技術の一つとなっています。

 

もちろん、使用本数が多いことだけで治療の質が決まるわけではありません。

 

大切なのは、これまで積み重ねてきた経験を生かし、一人ひとりの患者様に適切な治療方法を選択することです。

 

今回の表彰を励みに、これからも安全性と治療精度の向上に努めてまいります。

 

■ アライン社の「横浜トリート」を見学

 

今回、インビザラインを提供するアライン・テクノロジー社からご招待いただき、横浜トリートを見学する貴重な機会にも恵まれました。

 

普段、私たち矯正歯科医は、患者様の歯の動きをシミュレーションしながら、アライナー矯正の治療計画を立案しています。

 

しかし、その治療計画が形になるまでには、私たちの目に見えないところで、多くのデザイナーの方々が携わってくださっています。

 

今回の見学では、その方々がいかに細やかな作業を行い、私たちの要望を治療計画に反映させるために努力されているのかを知ることができました。

 

また、治療計画を作成する際の要望や改善点についても、直接お話しする機会をいただきました。

 

非常に細かな部分まで真摯に耳を傾けてくださり、今後の治療計画の質をさらに高めていける可能性を感じました。

 

アライナー矯正の質を決めるのは、装置そのものではなく、診断と治療計画、そしてそれを実現するための技術です。

 

その治療を支えてくださる方々の存在を改めて知ることができ、大変有意義な経験となりました。

 

■ 最新の3Dプリンター「LuxCreo」を導入します

 

そして今回、当院では新たに、ASOが取り扱うLuxCreoの3Dプリンターを購入しました。

 

このプリンターの大きな特徴は、従来のように歯型の模型を作製してからマウスピースを成形するのではなく、マウスピースそのものを直接3Dプリントできることです。

 

これにより、院内で対応できる治療の幅がさらに広がると期待しています。

 

例えば、矯正治療後にわずかな後戻りが生じた場合や、治療終了前に細かな歯の位置を調整したい場合などです。

 

これまでは、こうした比較的小さな歯の移動であっても、装置の製作に時間や費用がかかることがありました。

 

しかし、院内で直接アライナーを製作できるようになれば、症例によっては、より迅速かつ低価格で対応できる可能性があります。

 

新しい技術を導入する目的は、単に最新の設備をそろえることではありません。

 

その技術によって患者様の負担を減らし、より良い治療を提供できるようにすることが何より大切だと考えています。

 

今後は、適応症例や治療精度を十分に検証しながら、こうした新しい技術のメリットを積極的に患者様へ還元していきたいと思います。

 

■ すべては、より良い矯正治療を提供するために

 

今回の2日間を通じて、改めて感じたことがあります。

 

それは、矯正歯科医療は常に進歩しており、私たちも学び続けなければならないということです。

 

呼吸や気道を含めた包括的な診断、アンカースクリューを活用した精密な歯の移動、アライナー矯正の治療計画のさらなる向上、そして3Dプリンターによる新しい治療の可能性。

 

どれも、患者様により良い矯正治療を提供するために欠かせないものだと考えています。

 

私はこれからも、これまで培ってきた知識や経験を大切にしながら、新しい考え方や技術を柔軟に取り入れ、日々研鑽を重ねてまいります。

 

そして、学会で得た知識や新しい技術を、実際の診療を通じて患者様に還元していくことこそが、矯正歯科医としての大切な役割だと考えています。

 

これからも、みやもと矯正歯科医院をどうぞよろしくお願いいたします。