当院では、調節料という名目で毎月定期的に支払うようなものはありません。初診相談時かそれに近い時期に、治療費の総額を書面で提示します。お支払方法は、この総額を、一括か、2年以内の期間で分割か、を後日決めていただきます。
成長期のお子さんで一般的な矯正治療の場合、第Ⅰ期治療として将来永久歯を抜かないで治療が進められるように、これを目的とした治療を開始し、すべての乳歯が永久歯に交換後、第Ⅱ期治療に移行します。ここでは永久歯列咬合の完成を目指して治療を行い、完成後歯を動かす治療を終えそれ以降は保定期間になります。この場合、第Ⅰ,Ⅱ期治療合わせて総額60万円です。これを第Ⅰ期、第Ⅱ期にそれぞれ、50対50か、40対60に振り分けます。何等かの状況で治療期間が長引く場合や短くなる場合(例えば、永久歯が顎骨内に埋まって出てこない状況や、他医院で不適切な治療を受けそのリカバリーに長期間の治療を強いられる場合や、第Ⅰ期治療で装置を指示通りに使わないため治療結果がでず、第Ⅱ期治療にその問題が持ち越された場合、また逆に治療が比較的簡単に終えられる場合など)は、総額の調整が行われます。
中学生以降の患者さんの場合、一般に永久歯が揃っている時期ですが、上記のように治療を分ける必要がありません。標準の装置(歯の表側に装着される装置)を使い標準的な治療期間(2年~2年半)の場合、治療費は総額60万円となります。ただし、予想される治療期間が上に書いたような理由や、治療方法が複数あり治療期間が長引く方法を選んだ場合、総額の調整が行われます。また歯の裏側の装置や、マウスピース型の装置を希望される場合は総額80~90万円となります。ただしこの場合も、治療のやさしさ、難しさにより総額の調整が入ることになります。正確な治療費の額は、遅くても検査を受けていただいた後の診断時に書面にて提示します。