当院では、すべての患者さんに対して「気道の分析」を行っています。

気道とは何か?
気道とは、鼻や口から取り入れた空気が肺へと届くまでの「空気の通り道」のことです。健康な呼吸を行うためには、この気道がしっかり確保されていることがとても大切です。

もし気道が狭くなっていると…

  • 子どもの場合:顔やあごの成長、姿勢、さらには全身の発育に大きく影響します。気道が狭いまま成長してしまうと、いびきや口呼吸、歯並びの乱れにもつながります。

  • 大人の場合:睡眠時無呼吸症候群の原因となり、睡眠の質を著しく低下させます。その結果、日中の集中力低下や生活習慣病のリスク、さらには寿命にまで関わってくる可能性があります。

 

気道分析の方法
気道を正しく評価するためには、頭部のCT撮影が必要です。ただし、CT撮影の際には注意すべき点があります。それは「姿勢」です。気道は骨ではなく軟らかい組織でできているため、姿勢によって大きさや形が変わってしまいます。当院では、規格化された姿勢で撮影を行い、正確なデータを得るようにしています。

撮影したCT画像は、専用の気道分析ソフトにかけて数値化・可視化します。分析結果では、気道が広い部分・狭い部分が色分けされ、特に狭窄している部分は赤色で表示されます。これにより、どこが呼吸のボトルネックになっているのかが一目で分かります。

診断に活かすために
この気道の分析結果は、事前に行っている問診(いびきの有無、眠りの質、鼻づまりや口呼吸の習慣など)と照らし合わせ、総合的に診断を行います。単に歯並びやかみ合わせを整えるだけでなく、「呼吸」という生命を維持する最も大切な機能を考慮に入れた治療計画を立てることが、私たちの矯正治療の大きな特徴です。

みやもと矯正歯科医院の思い
矯正治療は見た目の改善だけでなく、健康な成長や長期的な全身の健康維持に直結します。当院では「きれいな歯並び」と同じくらい、「健やかな呼吸」を大切にしています。

ホームページに掲載している「こどものいびき」についての記事も、ぜひあわせてご覧ください。いびきや口呼吸は小さなサインですが、将来の健康に大きく関わることがあります。